毎年、イトーヨーカドー様では「中華フェア」を開催されていますが、今年は、よりテーマをしぼり「四川フェア」を開催するとのこと。

2018年10月、ヨーカドーさんから連絡をいただいたときは、びっくりしました。

調べてみると、20年来、四川省に赴任され成都のヨーカードを牽引された三枝社長が日本に帰国されて、イトーヨーカドーグループの社長に就任されたと知りました。今や成都に5店舗を展開し、成都で大成功を収めているヨーカドーさんが、日本で四川料理を広める「四川フェア」を開催するのか!とうれしい気持ちでいっぱいでした。

お話を伺う中で、「四川フェア」は二本柱の企画に携わることになりました。

  • アリオ亀有のイベント広場で開催される「四川祭り」の企画
  • およそ70店舗で販売される「四川料理の惣菜」の企画

https://meiweisichuan.jp/event/2019/03/6519.html

まずは、「四川祭り」の企画。どんなコンセプト、そしてコンテンツを提供すると喜ばれるのだろうか?

僕自身が主宰する「四川フェス」の、中心軸にあるコンセプトは開催当初の2017年から変わることなく、

本場の四川料理をもっと多くの人に体験してもらうこと

普段、フェスに出ない名店や有名店が集結し、日本ではあまり知られていない料理も多く出品されます。そのため、辛いもの好きや美食家の人をはじめ、日本全国にいるマニアックな四川料理ファンの人たちから熱い注目を集めています。

そう意味で、僕の主催するフェスは、マニアックさやトガりまくっていても、むしろ歓迎されます。一方、企業が主宰するフェス「祭り」を企画するのは、はじめてのことで、この場合、お客様のお客様は誰か?何に興味があるか?ということを考えることが大切になります。

この依頼を受けたとき、真っ先に考えたのは、二つ。

一つは、ヨーカードさんのお客様の層、そしてもう一つは、他の小売店にはないイトーヨーカ堂の特徴、本場四川省の省都、成都で20年以上も前から大成功を収めているという歴史です。

あまり、四川省の本場押しで行っても、家族連れの層が多いヨーカドーさんでは、受け入れられないのではないか。かといって、流行に合わせて薄っぺらい「麻辣商品」を次々に出すメーカーが提供するような商品を出しては、四川に深く根ざしてきたヨーカドーのブランドを汚すことになりかねない。

僕自身、四川に住んでいた時は、度々、現地のヨーカドーを訪れましたが、成都人からあれだけ深く愛されいる日系の小売スーパーを他に知りません。

本場の四川料理でありながら、日本人に馴染みがある料理を軸にする

そこで、考えたのが、日本人と四川料理との歴史です。日本に四川料理が入ってきたのは、およそ70年前と言われています。

四川料理の父、陳健民氏の功績は大きく、当時の日本人の味覚に合うようにとマイルドにアレンジされた四川料理は、またたく間に日本中に広まりました。。

僕たちが子供のから親しみのある、「回鍋肉」「青椒肉絲」「麻婆豆腐」「担々麺」はいづれも四川料理です。そして、一般の家庭でも作れるようにとメーカーが合わせ調味料を開発したきたことで、子供時代から四川料理を食べてきたという下地があります。

そして、中華のランキングでいつもTOPに躍り出るのが、「麻婆豆腐」です。

ならば、四川料理にさほど馴染みがないお客様が興味をもってくれるきっかけとして、「麻婆豆腐」を軸にする。そして、「麻婆豆腐」は超本場の味で。

さらに、そんな本場の四川省の味を提供する名店の麻婆豆腐を食べ比べできたら、面白いんじゃないか?

そんな構想にたどり着きました。

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多彩や4店舗に出店交渉、麻婆豆腐発祥の店から家庭的な麻婆豆腐まで

「最強の麻婆豆腐食べ比べ」を二日間限定キッチンカーで出来立てを味わえるとして、方向性が決まりました。

信頼関係のある4店舗を選び、出店店舗の提案と交渉を行いました。店主たちも、いわゆるスーパーの催事などに参加経験がないこともない中で、各店舗の特色ある麻婆豆腐を軸に自慢の料理を提供。

陳家私菜(渋谷)

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都内中心地に7店舗を構える本格四川料理店。名物「元祖頂天石焼麻婆豆腐」「皇帝よだれ鶏」など激辛料理が人気で、新大久保で開催される「激辛グルメ祭り」5年連続グランプリ一位、チャイナフェスバル2年連続グランプリ一位、四川フェス2年連続一位!

http://www.chin-z.com/

陳麻婆豆腐(赤坂)

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創業1862年、麻婆豆腐発祥の店、陳麻婆豆腐が出店。看板メニューの麻婆豆腐は今や世界中で食される中国料理の代表格。その元祖が四川省成都市の陳麻婆豆腐。本場の味わいを提供します。

http://www.chenmapo.jp/

四川料理 華美(東京)

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四川省成都のホテルで料理主任・料理長を歴任ののち、1999年に当時四川人最年少記録を打ち立て「中国料理コンクール」で優勝。さらには、中国で最高峰料理人に与えられる称号「特級厨師」や、四川省認定「川菜烹飪名師」といった輝かしいタイトルを持つ、「四川料理 華美」東京店の総料理長、楊聡シェフが腕を振るう!https://www.hotpepper.jp/strJ001003514/

本格熊猫(ホンカクパンダ)(高田馬場)

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創業者劉氏は四川料理家族の出身、おける38軒牛肉鍋チェーン店のオーナーです。子供の頃から、家族の教育を受けて、四川料理専門学校で卒業しました。平成28年高田馬場に本格熊猫本店をオープンして、さらに平成29年に本格熊猫阿佐ヶ谷店をオープンしました。パンダの故郷の食文化と料理を皆様に届けます。

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13211904/

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